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TIPS : 踏切遮断機のタイミングをずらす

先日、踏切遮断機のタイミングをずらす方法についてご相談をいただきましたので、組み立て方をご紹介します。

大きな踏切では、対向車線側とバーが降りるタイミングがことなります。これを再現してみます。

踏切遮断機と踏切警報機をそれぞれ設置します。

それぞれのプロパティーを開いて、踏切グループに名前を入力します。ここでは、「humi1」としています。

遅れて閉じる側の踏切遮断機は、踏切グループを「humi1b」とします。同じ踏切ですが、別々の名前をつけます。

次に踏切を制御するセンサーを設置します。

種類はシステムを選択。コマンドは、同じグループの踏切開閉を選択します。

センサーが検出した瞬間に踏切全体の動作を開始させるため、時間は0、パラメータには、踏切グループ名の”humi1″を入力します。グループ名は、必ずダブルクォーテーションで囲みます。

次にバーが遅れて閉じるよう、時間を3000(=3秒)、パラメータの踏切グループ名を”humi1b”にします。

センサーが列車を検出すると、踏切が動作開始します。片側のバーは、あがったままです。

3秒経過すると、もう片方のバーが降り始めます。

すべてのバーが降りて、列車が通過します。

AIで日本の風景をつくる

Stable Diffusion web UI + Counterfeit-V2.5で日本の風景画像をつくってみました。

今回は、ストレートに1024*256で画像を生成しています。

Promptに”japan rural”を組み込むことで日本の農村風景になります。生成画像は、テクスチャーの左右がつながらないため、Photoshopなどで左右がつながるように加工します。

AIの標準状態の風景は、海外の小麦畑です。日本の風景を指定した場合は、山、樹木、建物が日本風に、畑が水田になります。まれに富士山も描かれます。

Waifu Diffusion 1.5 betaでも同様な手法で生成できました。

今回は、Promptのみで生成しましたが、背景にできそうな画像は、10枚に1枚程度の割合でした。簡単な色分けで山、空を指定した画像を用意して、そこから生成する方法もあります。水平線の位置や山の形を指定できるため、適切な画像を早く生成できます。

AIで背景テクスチャーをつくる

ホットなネタのジェネレーティブAIで、背景テクスチャーをつくってみました。

結論から言うと「想像した背景を簡単に創造できます」。ただし、現時点ではPC環境のハードルが少し高いです。

実験には、Stable Diffusion web UIを使用しました。モデルは、背景が得意なCounterfeit V2.5を選択しました。このモデルは、イラスト系なので、さらにリアルにするならば、実写系のモデルを選択してください。

少し大きな画像を生成するためVRAMは、12GB以上の搭載が必要です。

web UIを起動後、Promptを設定、画像サイズは1024*400にしました。上下はトリミングするため、少し大きめに設定します。

生成した画像

海+太陽です。このままでは画像の両端で不連続になるため、ペイント系ツールで調整します。調整後、1024*256ピクセルで保存します。

調整したテクスチャー用画像

レイアウトの背景テクスチャーにセットして、試運転で確認します。

試運転で背景を確認

フォグがかかっているため、背景は白くなっています。水平線の位置は、もう少し調整が必要かも。ペイントツールでトリミング位置を調整します。

山がある風景

次はもう少しPromptを追加して、hill + riverを追加します。このような風景が数秒で生成されます。

テクスチャー画像

トリミング+画像修正を行い、テクスチャー画像を作成します。

試運転

試運転で表示します。今度はフォグの強さを小さくしました。イラスト系のモデルが生成した画像ですが、想定以上です。十分いけます。

TOMIX マルチ跨線橋を塗装する

マルチ跨線橋のVRM部品パーツができあがりましたので、模型パーツも塗装してみます。

最初に注意事項です。このエントリーは、メーカーとは関係ありません。このエントリーの情報は利用者個人の判断で利用してください。

まずは、ランナーから部品を切り離します。今回は、エレベーターと通路壁を塗装します。通路は、がっつり手法とおてがる手法の2タイプです。

エレベーターの2つのパーツを張り合わせます。合わせ目に流し込みタイプのセメントを流し込みます。流し込みセメントが、パーツの隙間を埋めて、合わせ目を消しやすくなります。

パーツの合わせ目をサンドペーパーで消します。TOMIXの組立系部品は、素材がABS樹脂です。樹脂が柔らかいため、1000番のペーパーで簡単に合わせ目を消せます。

水研ぎします。合わせ目が消えたら、水洗いします。

エアブラシのカップに塗料をセットします。ABSは、有機溶剤で樹脂性能が大きく低下してしまうので、塗料は水性アクリルの「アクリジョン」を使用してください。(場所によってはタミヤアクリルもOK!)

下地塗装すれば、ラッカーなども行けるそうですが、手間とリスクがちょっと、…いや、だいぶ面倒です。

部品をクリップ(猫の手)で保持して、エアブラシをふきます。吹き終わったら、乾燥するまで待ちます。

通路壁のうち1枚は、アクリジョンの特性を生かした「お手軽手法」でいきます。そちらは、プラの成型色のまま、つまり未塗装です。

がっつり手法のエレベーター、壁にマスキングテープを貼ります。今回は、枚数がわずかなので楽ですが、跨線橋全部の壁に施すとなると、まじめに面倒です。

窓枠、エレベーター扉にアクリジョンのシルバーを塗ります。

平筆でがつがつ塗ります。はみ出ても気にしません。

マスキングテープを剥がします。ちゃんと塗り分けできてます。

おてがる手法に秘密兵器を投入します。ガンプラでは有名な手法で、水性アクリル塗料は、キッチン用マジックリンで簡単&超きれいに落とせます。

ということで、マジックリンに綿棒を投入。

綿棒でこすると、塗料がぱらぱらと簡単に剥がれます。綿棒が届かない凹んだ部分は、塗料が残ります。結果、窓枠だけきれいにシルバーが残ります。

がっつり手法は当然として、お手軽手法もなかなかいい感じです。

機会があったら、シタデルカラーやファレホも試したいですね。

[作例]グループ踏切

新しい機能「踏切のグループ番号」を利用した、簡単な作例です。

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警報機、遮断機をならべて、踏切をつくります。

1-group.gif

警報機を1つ選択して、ポップアップメニューから設定ダイアログを呼び出します。設定ダイアログのグループ番号に、「100」を入力してください。残りの警報機、遮断機も同じ操作で設定してください。

グループ番号は、自由に決められます。作例では、100にしました。一組の警報機、遮断機に同じ番号を設定します。
最初に設置した踏切には、グループ番号「1」。2番目に設置した踏切には、グループ番号「2」といった付け方をしてください。

2-setats.gif

自動センサーを、踏切を挟んで設置します。自動センサーの矢印は、踏切に向けてください。

3-dlgats.gif

自動センサーを選択して、ポップアップメニューから設定ダイアログを開いてください。動作設定の項目に、対象をシステム、動作を「グループ番号が同じ踏切を開閉」を選択してください。その後、パラメータに踏切のグループ番号、つまり100を設定します。

4-view.jpg

以上で、列車の通過にあわせて開閉する踏切ができあがります。

[作例]乗客を乗せる

エミッターを使ったビルボードの乗客を、列車に乗せる作例です。

テクスチャー
乗客の画像を作成します。Photoshopなどペイント系ツールを使用してください。乗客の周囲は、透明にしてpng形式で保存します。(128*128など正方形で作成してください。)作成した画像は、レイアウトのリソースに登録します。

エミッター設定

エミッターをレイアウトに配置して、設定します。ユーザーテクスチャーにさきほど登録した画像を設定してください。パーティクルサイズを適切に設定してください。生存時間は、10msにします。(生存時間は、1フレーム=約16msより小さい値にします。)

モーションパス

エミッターを移動可能にするために、制御用のモーションパスを配置します。モーションパスは、スクリプトで制御しますので、場所、形状は適当でかまいません。

モーションパス設定

モーションパスを設定します。ターゲットにエミッターを設定。自動スタートをoffにしてください。

5-editmot.gif
モーションパスのスクリプトを記述します。ターゲットの座標を変更するメソッドを用意します。

6-editcar.gif
乗客がのる車両のスクリプトを記述します。フレームイベントを利用して、毎フレームごとに車両の位置を取得>>エミッターを移動を繰り返します。lvが、乗客の車両内での位置です。x成分は、車両の前後方向になります。
GetCarWorldPosで、車両内の座標から、レイアウト上の座標に変換します。
モーションパスのグローバル変数emposに結果をコピーして、attachをコールすると、モーションパスのターゲット=エミッターが新しい位置に移動します。

charon.jpg

作例を走行させると、このようになります。作例の応用でディーゼルカーの排煙などが表現できます。

EF510(北斗星色)カシオペア運用の作例

ef510ca.jpg
現在、運用されているEF510北斗星色牽引のカシオペア編成の作例です。
EF510-502 カシオペアヘッドマークの車両テクスチャーをご用意しました。下記テクスチャーをご利用いただくと、簡単にカシオペア運用を再現することができます。

テクスチャー

(ダウンロードファイル:EF510-502Casi.zip

「組み込み方法」
EF510-502Casi.zipをダウンロード後、解凍してください。解凍されたbmp形式の画像ファイルを、レイアウトファイルのあるフォルダーにコピーしてください。

dlgcasi.jpg
EF510とカシオペア客車で編成をくみます。

editresbtn.gif
リソース編集ボタンをクリックします。

addres.gif
追加ボタンを押して、解凍されたbmpファイルを選択してください。

seltex.gif
編成したEF510-502の車両設定を選択。ヘッドマークをHEADMARK 1に、車両テクスチャーは先ほど登録したファイルを選択してください。

以上で組み込み完了です。