前回、Zバッファの弱点を紹介しました。今回は、その弱点をなんとかしようというトリックです。
写真は、Zバッファへの書き込みを停止した状態です。最前列に不透明のキャラクター、後列に半透明キャラクターを配置しています。手前から順番に描画されると、不透明キャラクターに上書きされ、前後関係がおかしなことになります。
これを解決するためのトリックが、Zソートです。
Zソートを行うと、写真のように正しく描画できるようになります。これで解決!となれば万歳ですが、Zソートには図形交差時に前後判断ができないという重大な欠点があります。
1つのエミッターから放出されたパーティクルを単位として、Zソートが行われるため、パーティクル群同士が交差した場合、Zソートは失敗します。
Zバッファ、Zソート、それぞれ一長一短ですが、その特性を理解して適切に使い分けることで、希望する表示を得ることができます。
次期バージョンには、詳細な制御を可能にする次の2つの設定が追加されます。