天球、雲、太陽、霧の各要素をそれぞれ設定することができます。
天球
空をあらわすドームです。高々度の雲と空のテクスチャーを貼り付けます。
雲
低高度の雲を表現する板形のポリゴンです。
太陽
物体を照らす明るさ、色、角度を設定します。
霧
空気の透明感を設定します。霧の強さで霧の透明度を変更します。100で霧が最も強く表示され、0で表示されません。
※VRM4互換モード(シェーダーoff)のときは、強さは機能しません。
天候
古いバージョンと互換性のある、雨、雪の表示を設定します。天候エミッターを使用した場合は、無効になります。
天候エミッター
新しいパーティクルで雨、雪を設定します。雪粒の数、風などを細かく設定でき、大雪など情景をつくることができます。天候エミッターの詳細な設定は、設定ダイアログの解説ページをご覧ください。
※天候エミッターは、背景パッケージに含まれません。
※表示位置を変更したとき、天候エミッタの範囲外に移動すると、移動先にパーティクルが存在しないため、雪、雨が途切れます。天候エミッタの平面サイズを広くするなど適切に調整してください。(天候エミッターの応用)
天候エミッターの設定手順
「天候エミッターを使う」にチェックをいれてください。設定ボタンを押して、ダイアログが表示されたら、簡単設定から雨、雪を選択してください。OKボタンを押して設定完了です。
天候エミッターを止める場合は、「天候エミッターを使う」のチェックを外してください。
太陽と霧は、連動要素になりますが、太陽と天球、雲は互いに独立した存在です。たとえば、夜を表現する場合、太陽を暗くしただけでは天球は暗くなりません。「レイアウタ」>>「背景」で表示されるダイアログで設定します。
天球と雲
天球は、大地にふせたお椀状のポリゴンです。空、高層大気、遠方の風景を描いたテクスチャーを貼り付けます。自分の周囲を取り囲む「背景」をイメージしてください。テクスチャーの下1/4程度が水平線と無限遠の大気です。画像は、1024*256ピクセルで作成します。
※画像は、フォトショップなどビットマップデータを加工できるツールを使用してください。画像は、円筒状に天球に張り付けられます。つまり、画像の左右が一回りしてきてつながった状態になります。
※空を生成する機能を持つソフトウェアにはライトウェーブなどの3DCGソフトがあります。
雲は、低層の大気を表現するポリゴンです。シーンに必須の要素ではありません。雲を表現したテクスチャーを貼り付けます。雲は、α合成、加算合成、減算合成で天球に重なって表示されます。シーンに応じて使い分けてください。
※コンピューターのディスプレイは、RGBで表現されます。色を重ね合わせると白に近づいていきます。加算合成には暗いテクスチャー(下の写真のような)を使います。明るい画像をつかうと色が飽和して、真っ白な空になります。逆に減算、α合成には、明るい画像を使います。加算合成は、対象を明るくするという性質があります。
昼間の表現
天球には青空、雲は季節に応じて設定します。
夕方の表現
天球には方角によって段階的に変化する夕空を貼り付けます。雲は季節に応じて設定します。太陽は夕日または夕日2にします。(夕日は、建物を夜間モードで表示します。夕日2は、建物を昼間モードで表示します。)
夜の表現
天球には夜空のテクスチャーを設定します。雲は表示しません。太陽は、夜間に設定します。
写真からつくる場合
なるべくレンズを広角側にして撮影した写真を利用してください。写真は、フォトショップなどビットマップデータ(写真などドットで構成された画像のこと)を編集できるツールで加工します。