自動センサーによる踏切の作例です。自動センサーには、踏切区間を自動制御する仕組みがあります。作例では、その機能を利用します。
単線の作例
作例は、トミックスファイントラックとTCS自動踏切IIを使用しています。TCS自動踏切IIは、遮断機の組み込まれている本体部品2つを線路を挟み込むように配置します。自動センサーは、踏切の前後に配置します。この作例では、右から左に進行する路線という設定です。
最初に踏切の設定を行います。一般的に踏切は、2つまたは4つの警報器で構成されています。複数の部品でワンセットという形態です。この一組の状態を設定するために、踏切のダイアログでグループ番号を設定します。同じグループ番号をもつ警報器は、一組の踏切になります。作例では、両方の踏切部品にそれぞれグループ番号に10をセットします。(グループ番号は他の踏切と重ならない任意の数にします。)
次に自動センサーの設定を行います。踏切への進入側に設置した自動センサーのダイアログを開きます。対象をシステムにして、「踏切区間の自動開閉制御」を選択します。パラメータは、先ほど警報器に設定したグループ番号=10をセットします。
この自動センサーに列車がさしかかると、踏切が閉じます。作例では、踏切のすぐそばに設置していますが、列車の速度が速い区間の場合は、踏切からもっと離して設置してください。(実際に列車を通過させて、自動センサーの位置を調整します。閉まる前に通過する場合は、自動センサーをさらに離してください。)
踏切からの退出側に設置した自動センサーを設定します。この自動センサーは180度回転して配置してください。検出する台車は、最後尾台車に設定します。動作は、先ほどの自動センサーと同様に「自動開閉制御」を設定します。パラメータは、対象踏切のグループ番号10を設定します。
以上で単線一方向の踏切ができあがりました。(双方向の単線の場合は、逆方向の列車に反応する自動センサーを追加してください。)
複線の作例
複線の作例です。オレンジ色の自動センサーが設置されている線路は、右から左に列車が進行します。緑色の自動センサーが設置されている線路は、左から右に列車が進行します。
単線の場合と同様に踏切にグループ番号を設定します。今回は11に設定しました。
オレンジ色で色分けした列車が踏切に進入する側の自動センサーを設定します。動作設定は、対象をシステムにして、踏切区間の自動制御を選択します。パラメータには、踏切のグループ番号11を設定します。
踏切からの退出側の自動センサーです。「最後尾台車を検出する」に設定します。動作は、進入側の自動センサーと同様に設定します。
次にもう一方の線路の自動センサーを準備します。簡単に済ませるため、緑色の自動センサーを2つとも選択します。これをコピー、ペーストしてください。ペーストした自動センサーを選択して、180度回転します。その後、もう一方の線路にペースとした自動センサーを配置してください。
以上で複線の踏切が完成です。