自動センサー:信号機

自動センサーを信号機の作例です。実際の模型と同じように時間で切り替わる簡単なものから、閉塞方式と連動して表示する本格的なものまで製作できます。

最初は、実際の模型製品でよくみられる、「列車が通過したら一定時間だけ表示を切り替える」という動作の作例です。

色燈信号機が1つと、自動センサーを1つレイアウト上に配置します。自動センサーは、信号機の近辺に設置してください。

最初に信号機の初期状態を設定します。信号機のダイアログを開き、起動直後の状態を「進行」にします。これで、「青」が点灯します。

次に、自動センサーを設定します。模型製品では、列車が通過したら信号機を赤に、その後で青に戻すという回路が働きます。同様な動きを自動センサーに登録します。

対象は信号機(作例ではSIGNAL8)を、動作は「信号機#0を停止表示」にします。パラメータと時間は、それぞれ0にします。これで列車が通過した瞬間に信号機が赤に切り替わります。
次に対象を信号機、動作は「信号機#0を進行表示」にします。このとき、時間に3000を設定します。3000ミリ秒、つまり3秒後に進行表示に切り替えます。結果、列車が通過してから3秒後に青に切り替わります。
これだけの簡単な設定でも、実際に走行させるとそれらしく見えます。


次の作例は、閉塞方式と連動する本格的な信号機です。

閉塞とは、線路を決められた区間で区切って、1つの区間には1つの列車しか存在しないという安全ルールです。1区間には1列車しか存在しないため、列車は衝突しません。閉塞の中に列車が存在すれば「赤」、存在しなければ「青」を信号機に表示します。
作例では、オレンジと青の2つの閉塞区間を準備しました。列車は、本線上に2つ存在します。先行列車が、閉塞区間に入ると信号機が赤に切り替わり、列車が次の閉塞区間に移動すると、青に戻るという動作を設定します。

自動センサーと信号機の配置です。センサーは、青い区間の入り口と出口に設置しています。信号機は、青い区間の入り口に建てています。

信号機の初期状態を設定します。閉塞には列車がいない状態で起動しますので、信号機は青に設定します。

青い区間の入り口の自動センサーを設定します。今回は、共通ステータス番号1を青い区間に列車が存在するかどうかをあらわすフラグとして扱います。列車が進入してくるため、共通ステータス番号1を1にします。

信号機は、列車が区間に入ってきたため、赤に切り換えます。

次に出口側のセンサーを設定します。共通ステータス番号2をオレンジ区間の列車存在フラグとしています。共通ステータス番号1は、列車がいなくなるため0にします。同様な理由で信号機も青に切り換えます。

以上で、閉塞と連動する信号機が完成しました。

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