10系軽量客車で採用された新しい車体構造を気動車に適用、開発されたのがキハ20形です。先に新構造で開発されたキハ55形と同様に車体全体の構造で強度を維持して、軽量化と大型化を両立しています。昭和32年6月に登場しました。
キハ20形0番台ではキハ17を継承した、DMH17Bエンジン、DT19C台車を採用、窓はバス窓と呼ばれるタイプでした。キハ20形200番台からは、近代的な2段窓、DMH17Cエンジン、DT22Aにかわり、乗り心地が向上しています。
キハ20形は、様々な派生形式が開発されました。片運転台のキハ25、寒冷地向けのキハ21、キハ22、山岳用キハ52、荷物郵便キハユニ26などです。
塗装について
キハ20形登場時は、当時の青とクリーム色の気動車標準色でした。後に朱色とクリームの一般気動車の一般色に変更されています。
後年、国鉄の財政悪化などの事情により、朱色一色の省力塗装が始まりました。神奈川県のローカル線、相模線から開始され首都圏色と呼ばれています。
モデルは、一般色と首都圏色を用意しています。時代、地域にあわせて選択してください。
付属部品について
付属部品ID=1とID=2に貫通扉の幌を収録しています。お好みにより車両設定ダイアログで、1または2の部品を取り付けてください。
※キハ20、キハ22は、ID=3,ID=4に後部貫通扉の幌を設定しています。また、キハ20は初期状態で幌が取り付けられています。幌を解除する場合は、車両設定ダイアログでオプションのチェックをはずしてください。
キハ22とキハユニ26
キハ22は、製造時期、運用によって形状に大きな変化があります。特に屋根上のベンチレーターやドアは、大きな違いがあります。
キハユニ26は、大きく分けて前期形と後期形があります。暖房方式の違いなどにより、若干ですがディティールに違いがあります。
収録データは、それぞれの違いを再現しています。