NX 新バージョンテスト中です

TOMIX SET 4のリリースに向けて、NXシステムの新バージョンをテスト中です。

レイアウト上に配置した部品の探索アルゴリズムを抜本的に書き直した新システムです。レイアウターのレスポンスが大幅に向上しています。

モーションパスのノードエディターに座標系スイッチと反転を実装しました。

モーションパス、ノード反転

反転は、X方向、Z方向それぞれ、部品原点または、パスの重心で実行できます。簡単に反転したモーションをつくることができます。

座標系は、部品ローカル座標系とレイアウトワールド座標系をスイッチできます。ワールド座標系でレイアウト上の座標を直接設定できます。

TOMIX SET 4のリリースにあわせて公開を予定しています。

TOMIX セット4 製品情報ページ公開

TOMIX セット4の製品情報ページを公開しました。

階層高架ビーム、都市型プラットホームなど、都市部の駅構造を再現できる新しい部品群を収録しています。

新しいストラクチャーは、自由度の高い組み合わせができます。都市型ホーム、ミニホーム、階層高架ビーム、マルチ跨線橋、マルチ高架橋、マルチ架線柱を組み合わせると、小型駅から大規模な階層構造の駅までいろいろなシーンを構築できます。

セット4は、8月リリースを予定しています。発売に関する情報は、この開発ブログでご案内します。

NX TOMIX 複線階層駅

開発中の高架複線階層駅の1段目です。島式ホーム(都市型)をベースに柱パーツ、屋根パーツ、連絡階段を取り付けています。

模型製品は、都市ホームにパーツをつけていきますが、NXシステムでは、組み上がった状態で部品化しています。

NX TOMIX 複線高架階層駅

都市型プラットホーム、ミニホーム、階層高架ビーム、マルチ跨線橋、マルチ高架橋は、部品の組み合わせ方でいろいろなレイアウトパターンを作成できます。

レールパターンHB-Bは、この新しいシステムによるセットです。二階建ての都市型島式プラットホーム、階層高架ビーム、1階ホームと2階ホームの間に設置する各種パーツなどがワンセットになっています。

このセットには、2階部分に設置したレールを3階部分に引き上げるための特殊な橋脚(名称は「カップリング受け」)が含まれています。この部品で、階層高架ビームの上にさらに連続した勾配が設置可能になります。多階層構造のレイアウトを設計できます。

NX TOMIX マルチ跨線橋3

マルチ跨線橋エレベーター

地上設置タイプのエレベーターユニット設置例です。

マルチ跨線橋幅広階段

階段部分は、階段の拡張パーツを組み込むことで幅広の階段になります。製品説明書記載のユニットBです。

TOMIX マルチ跨線橋を塗装する

マルチ跨線橋のVRM部品パーツができあがりましたので、模型パーツも塗装してみます。

最初に注意事項です。このエントリーは、メーカーとは関係ありません。このエントリーの情報は利用者個人の判断で利用してください。

まずは、ランナーから部品を切り離します。今回は、エレベーターと通路壁を塗装します。通路は、がっつり手法とおてがる手法の2タイプです。

エレベーターの2つのパーツを張り合わせます。合わせ目に流し込みタイプのセメントを流し込みます。流し込みセメントが、パーツの隙間を埋めて、合わせ目を消しやすくなります。

パーツの合わせ目をサンドペーパーで消します。TOMIXの組立系部品は、素材がABS樹脂です。樹脂が柔らかいため、1000番のペーパーで簡単に合わせ目を消せます。

水研ぎします。合わせ目が消えたら、水洗いします。

エアブラシのカップに塗料をセットします。ABSは、有機溶剤で樹脂性能が大きく低下してしまうので、塗料は水性アクリルの「アクリジョン」を使用してください。(場所によってはタミヤアクリルもOK!)

下地塗装すれば、ラッカーなども行けるそうですが、手間とリスクがちょっと、…いや、だいぶ面倒です。

部品をクリップ(猫の手)で保持して、エアブラシをふきます。吹き終わったら、乾燥するまで待ちます。

通路壁のうち1枚は、アクリジョンの特性を生かした「お手軽手法」でいきます。そちらは、プラの成型色のまま、つまり未塗装です。

がっつり手法のエレベーター、壁にマスキングテープを貼ります。今回は、枚数がわずかなので楽ですが、跨線橋全部の壁に施すとなると、まじめに面倒です。

窓枠、エレベーター扉にアクリジョンのシルバーを塗ります。

平筆でがつがつ塗ります。はみ出ても気にしません。

マスキングテープを剥がします。ちゃんと塗り分けできてます。

おてがる手法に秘密兵器を投入します。ガンプラでは有名な手法で、水性アクリル塗料は、キッチン用マジックリンで簡単&超きれいに落とせます。

ということで、マジックリンに綿棒を投入。

綿棒でこすると、塗料がぱらぱらと簡単に剥がれます。綿棒が届かない凹んだ部分は、塗料が残ります。結果、窓枠だけきれいにシルバーが残ります。

がっつり手法は当然として、お手軽手法もなかなかいい感じです。

機会があったら、シタデルカラーやファレホも試したいですね。

NX TOMIX マルチ跨線橋2

基本プラン作例

マルチ跨線橋のユニットを組み合わせた作例です。マニュアルに記載されている基本プランです。エスカレーター+階段とエレベーターが組み込まれた現代的な跨線橋です。(エスカレーター、階段は、実物の写真からテクスチャーを作成しています。)

エレベーター

VRMNXでは、エレベーターユニットに実物のテクスチャーを貼り付けています。ステンレスタイプのドアと、ボタン周りのステンレス化粧板を表現しています。(模型製品にプラモデル用塗料で塗装するとよりリアルになります。)

NX TOMIX マルチ跨線橋1

マルチ跨線橋ユニット

制作を進めていたマルチ跨線橋がようやく完成しました。

マルチ跨線橋は、プラパーツを組み合わせて、階段、エスカレーター、エレベータ、通路のユニットパーツを作成します。ユニットパーツを組み合わせて、様々な形状の跨線橋をつくることができます。

模型説明書に記載されているユニット組みのほか、2倍幅、3倍幅の拡張用ユニットもモデル化しています。

マルチ跨線橋基本プラン

写真は、マルチ跨線橋の基本的なプランの作例です。階段部分、通路、エレベータのユニットを組み合わせています。

NX TOMIX マルチ跨線橋に着手しました

マルチ跨線橋に着手

マルチ跨線橋のモデリングに着手しました。

このマルチ跨線橋は、パーツを組み合わせて複数のレールパターンに対応できる仕組みになっています。ランナーから部品を切り離して、組み立て、状況に合わせてユニットをつなげます。

組み合わせ方など実際の模型の感覚を再現するために、無機質な3Dデータではなく、実際に模型を組み立て、その組み合わせイメージを測定しています。部品をカチカチ組み合わせるアナログ的な感覚が、使用感として伝わるようモデリングをすすめています。