「VRM ONLINE」カテゴリーアーカイブ

新作ストラクチャー

レイアウトシーンの構築に活用できる新作ストラクチャーです。

PC架線柱(5線/6線)

pc56.jpg

大規模な構内などに使用する5線、6線用PC架線柱のセットです。5線用、6線用が1セットになっています。

トンネルポータル落石覆いセット

portal.jpg

落石覆い、トンネルポータルのセットです。
写真は、あとから線路が増設された複線区間などにみられる単線のトンネルが並行しているポータルです。横須賀線田浦駅のようなシーン構築が可能になります。

shed.jpg

落石覆いは、地質が不安定な区間に設置されています。単体または、トンネルポータルとあわせて設置します。写真の山側が擁壁になっているタイプと両側面が柱になっているタイプを用意しています。工夫次第で線路上の人工地盤などに応用できます。
※落石覆いのフレキシブル部品は極端に曲げないでください。

大型郊外店セット

総合スーパー、家電量販店などロードサイドにみられる大型郊外店のセットです。こうした大型店舗は、郊外だけでなく、大都市中心部の工場跡地再開発でもみることができます。

shop1.jpg
家電量販店

shop2.jpg
スーパーマーケット

shop3.jpg
総合スーパー

※ポリゴンが大きいため、建物本体に不要な自己影が発生します。シャドウマップ法の性質上、これは避けられません。

開発再開

イベントの後片付けが、一段落つきました。開発再開です。

tree1.jpg

樹木に葉っぱをつけました。この段階で450ポリゴンぐらいのモデルになっています。葉っぱのテクスチャーは、もう少し細密にできそうです。

tree2.jpg
こちらは、試験的にテクスチャーを貼り付けた桜です。まだピクセル単位での調整が必要ですが、桜の雰囲気はでています。

樹木の製作と並行して、本体の更新作業をすすめています。これまでにいただいているリクエスト、修正などをメインに更新をすすめています。(一部、実装に時間がかかっています。)

スクリプトの話題

ここ数日いただいたお問い合わせのなかから興味ある話題をいくつか紹介します。

「DEBUG 1の負荷について」

デバッグモードのときにエラーが発生していなければ、負荷はほとんどかかりません。

「音の聞こえる距離の設定値」

レイアウターで設定した聞こえる距離が適用されます。初期値は、400mmです。警笛、蒸気機関車の走行音は、この値を基準にさらに広い範囲で聞こえます。レイアウターで設定した値は、ビュワー起動時に各部品に反映されます。列車については、スクリプトで変更可能です。(再生終了後に距離の変更値が反映されます。)
※距離に関係なく音が聞こえる場合は、ハードウェアに問題があります。PCメーカーにお問い合わせください。

「イベントの節約方法」

VRMのようなリアルタイムで動作するシステムは、時間と資源が限られています。限られた条件をうまく生かしてプログラムを組み立てていきます。
スクリプトのイベントは、登録できる個数に上限があります。イベントは、「不要なイベントを避ける」、「イベントハンドラを工夫する」という方針で大幅に個数を減らすことができます。
自動センサーは、スクリプトを使わずに様々な処理ができます。自動センサーでスクリプトを置き換えてイベントそのものを減らすことができます。
イベントハンドラは、フラグ変数やカウント変数を利用して、単一のハンドラで様々な状況に対応できるようにすると、イベントを削減できます。複数のセンサーをまとめて、フラグなどを活用して条件を切り分けるとイベントハンドラをまとめることができます。

樹木の研究

tree

枝、幹などを立体的に表現した樹木について製作研究をすすめています。

1本の樹木は、幹、葉などパーツで構成されています。枝葉は数学的に構造を記述でき、ある程度ツールで生成できます。
ツールで生成したポリゴンは、樹木の複雑な構造を多数のポリゴンで表現します。写真の樹木では1本あたり1000以上のポリゴンが生成されています。1本の樹木で1000ポリゴンは多すぎるため、生成したデータに対してポリゴンのダイエットを行います。いろいろな手法を組み合わせてダイエットをすすめると、見た目に大きな変化がでない範囲で300ポリゴン程度まで減らすことができます。

300ポリゴンまで減らしても、樹木を山全体に植えれば、あっという間に膨大なポリゴンが必要になります。立体的な樹木は、必要最低限の使用にとどめて、樹木のディティールが不要な遠方にはビルボード方式の樹木を使います。ビルボード樹木は、1本1ポリゴンと立体的な樹木と比較して圧倒的に使用枚数が少なく、高速です。
(最近のゲームは、視点からの距離に応じてモデルの複雑さを変化させますが、VRMでは複雑さを固定しています。)

鉄道模型シミュレーター5第3号

0系グリーン車

15形と16形

0系新幹線大窓車の試験走行を開始しました。写真は、グリーン車の15形と16形です。金色のドア枠に1870mmの大型窓などグリーン車にふさわしい車体でした。
今回の0系大窓車は、博多開業にあわせて登場した27形、36形(食堂車)や、25形の売店付き車両など、全盛期のひかり編成、こだま編成をそれぞれ組成できる13形式をモデル化しています。「ひかり号」が国鉄車両の頂点だった時代を再現できる充実した内容です。

鉄道模型シミュレーター5第3号

0系大窓車製作進行中

26_175.jpg

現在、0系新幹線0番台の製作をすすめています。 

激動の高度経済成長を支えた新幹線車両です。0系という形式名では呼ばず、単に新幹線といえばイコール、この車両だった時代がありました。
0系新幹線は、38次に渡って製造されました。第1次から第21次までに製造されたグループが、大窓車になります。製造年次によって、いくつかのバリエーションがあります。今回は、後期に製作された車両をモデル化しています。

この0系新幹線、現役当時は趣味の対象になりにくかったようで意外と趣味的な資料が少なく、有名な割には謎の多い形式となっています。

Euro2

IC Traffic Red

ICE-V, IC客車Verkehrsrot塗装, modusを収録したEuroセット第2弾発売中です。VRM5向けはダイレクトショップにてお取り扱いしています。

ICE-V

icev.jpg

元祖新幹線0系とドイツの高速列車ICEの試作車ICE-Vです。

ICE-VがVRM ONLINE/5にまもなく登場します。新幹線の登場は、自動車の前に敗れつつあった鉄道の再評価につながりました。鉄道王国ドイツが出した答えは、このICE-Vです。このほかに、IC客車Verkehrsrot塗装などを準備しています。

VRM ONLINE アップデート

VRM ONLINEをアップデートしました。バージョン5.0.5.49です。

リクエストいただいた機能を実装しました。

・GetTilt命令で車体の傾きを取得します。進行方向に対してカントや振り子による傾きを取得します。
・編成エディターにF6キーやコンソールから編成を選択できないようにするためのチェックボックスを追加しました。
展示車両など運転対象にしたくない編成に設定してください。
(メニュー、スクリプトから選択することはできます。選択対象外でも運転は禁止しません。)
SetDummyMode命令でスクリプトから設定することも可能です。
(制約があります。マニュアルをご参照ください。)
・レイアウトで使用できるイベントハンドラの総数を2倍に増やしました。
・get命令、call命令などでレイアウトオブジェクトを表す”LAYOUT”を使用できるようにしました。

VRM ONLINE アップデート

VRM ONLINEをアップデートしました。バージョン5.0.5.48になります。
スクリプト関連でいただいたご要望を実装しました。

・乱数のシード値を設定する命令を追加しました。乱数は、乱数にみえる数列を計算で生成します。乱数数列は、シード値を変更することで内容がかわります。
今回追加したunixtimeを取得する命令で現在時刻を取得後、乱数のシード値として利用することで毎回異なる乱数を取得できます。
ゲームでは、乱数数列のシード値を固定して毎回同じ乱数を発生させ、再現性のある複雑な動きを実現します。人間は複雑な動きでも何らかの規則性を見いだそうとするため、再現性はゲームの重要なスパイスとして機能します。
乱雑な乱数と規則性のある乱数を使い分けるために、複数の数列を利用できる拡張乱数命令を用意しました。最大8個の乱数数列を使い分けることができます。

・unixtimeを取得する命令を追加しました。現在時刻の取得を取得します。

・編成を連結したときに、連結する側の編成は連結される側に吸収され、オブジェクトは解放されます。
このとき、オブジェクト変数で解放されたオブジェクトを参照するとメモリー上に存在しないものにアクセスするため重大なエラーの原因になります。
スクリプトの実装としては禁じ手ですが、連結によって解放されたオブジェクトを指し示すオブジェクト変数がある場合、消滅時にNULLにする機構を追加しました。これにより、不正なメモリーアクセスを防止することができます。
(NULLで参照することとエラーになります。参照する前にオブジェクト変数がNULLになっていないか条件判断を追加してください。)

・中間ファイルにデバッグ用情報を追加して、デバッグモードの表示内容を拡充しました。

このバージョンの内容は、VRM5第3号にも反映します。