鉄道模型シミュレーターは、線路を正確に配置することができますが、プラ道床の模型レールのような「しなやかさ」や「柔軟さ」がありません。この正確さは利点にも欠点にもなります。欠点は、ポイントなど微妙なカーブ半径の違いが誤差となってあらわれます。
プラ道床の模型レールは、レールのたわみやつなぎ目の隙間を生かして、正確につなげた場合に発生する誤差を吸収することができます。
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意図的にレールをずらして配置した場合、レール間に微妙なずれが生じます。
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ビュワーで表示すると、大きな隙間となってあらわれます。
現在、この隙間を補正するシステムを開発しています。鉄道模型シミュレーターの構造上避けられない誤差による隙間を解消することができます。
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新システムでの表示です。つなぎ目部分のジョイントマークが2つずれて表示されていますが、レールのずれがなくなっています。
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これをビュワーで表示した状態です。レールのずれによってあらわれていた、隙間が解消されています。
隙間を確実に解消するためには、固体のレールをフレキシブルレールのように曲げる必要があります。この曲げる処理をまともに行うと、メモリーの大量消費と実行速度の低下につながります。
メモリーの使用量、計算量を限りなく0に近づけるための研究を長年行ってきましたが、ようやく実用レベルに到達しました。問題がなければ、次回のアップデータに反映します。