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MipMapとは

今回のバージョン更新で追加したMipMap機能についての技術的な解説です。MipMapは、メリットとデメリットがあります。この解説を参考にして、好みに合わせて使い分けて下さい。

MipMapとは

MipMapは、遠方に発生するちらつきと、遠方での無駄なテクスチャーメモリー参照を軽減するために古くから利用されている技術です。この機能は、GPUに組み込まれています。遠くのものを描画するときは、オリジナルサイズのテクスチャーではなく縮小したテクスチャーを使って、描画します。これは、GPUによって自動的に処理されます。

MipMapのメリット

最大のメリットは、遠方のちらつきが大幅に軽減されるという点にあります。テクスチャーが精密になるほど、遠方ではテクスチャーから拾い上げる情報量が減ります。これがちらつきの原因になります。MipMapは、テクスチャーを強制的に縮小することで「見かけの情報量」を維持します。結果、ちらつきが軽減されます。

MipMapのデメリット

縮小したテクスチャーを使うということが、最大のデメリットです。縮小されたテクスチャーで表示されるため、遠方になるほど「変な模様」「変なスジ」など弊害が目立ってきます。

好みによって使い分ける

デメリットよりメリットをとるか、遠方もフルサイズのテクスチャーで表示するか、好みに応じて使い分けて下さい。MipMapは、環境設定で有効/無効を切り替えることができます。無効にすると、従来と同じMipMapなしの状態で表示します。
(余談:MipMapは古くからある技術ですが、開発者レベルでも好みが分かれます。)

バージョン5.1.0.153を公開しました

鉄道模型シミュレーター5、鉄道模型シミュレーターオンラインのアップデータを公開しました。バージョンは、5.1.0.153です。
(※鉄道模型レイアウターF2011/2013は変更ございません。)
鉄道模型シミュレーターオンラインは、起動時に自動的に更新作業が開始されます。画面の指示に従ってインストールして下さい。鉄道模型シミュレーター5は、アップデータページからアップデータをダウンロードして、実行して下さい。

主な変更点

リアルなレールの導入に向けて、視点からの距離に応じてテクスチャーの詳細さを変更するMipMap機能を有効にしました。MipMapにより、遠方の地面などにみられるちらつきが大幅に軽減されます。
MipMap機能は、テクスチャーの大きさを距離応じて自動的に縮小します。縮小されたテクスチャーが使用されるため、状況によっては「変なピクセル」が表示されます。特に目立つ近郊型の対向式プラットホームについては、部品更新を実施済みです。
MipMap機能は、環境設定で有効/無効の切り替えができます。MipMapにより、グラフィックメモリーの使用量が2、3割増加します。

このバージョンではこの他に、ジョイントの高さ決定の方式を変更しています。従来、奇数、偶数で原点側かどうか簡易的に処理していましたが、このバージョンから、部品内の原点側かどうかを座標値から判断しています。3ジョイント系の一部部品での高さ設定が正常化します。

標準車体タイプのひな形を投稿しました

鉄道模型シミュレーター会議室に日車標準車体タイプのひな形を投稿しました。昭和期の中小私鉄で活躍した17m級車体です。丸みのあるおでこが特徴の昭和中期の私鉄車輌に幅広く応用できます。

台車は、20mひな形と同じテクスチャーを使用しています。日車標準車体タイプの車輌を製作する場合は、日車Dタイプの台車にテクスチャーを変更して下さい。

20m級ひな形もファイルを更新しました。会議室からダウンロード済みの場合は、再度、ダウンロードをお願いします。

ひな形を加工してオリジナルの電車をつくる

自作車輌の20m級ひな形を利用して、オリジナルの電車を作ってみます。

まずは、素材を準備します。手軽&リアルということで、今回は、写真をそのまま利用してみます。

京都駅で撮影した奈良線103系の側面です。もう少し、側面を画面中央にとらえた写真が素材としては好ましいですが、この程度であれば大丈夫です。

写真から車体の側面部分を切り抜き、モデルのテクスチャーに貼り付けます。

車体右側面と正面のテクスチャーをとりあえず、作成しました。結果を早くみたいので、ここまででテクスチャーを保存して、自作車輌ツールで自作車輌データを生成します。

生成した自作車輌データを、レイアウターに組み込み、レイアウトに配置してみました。正面と側面だけですが、ペイント系ツールで写真を加工するだけで簡単に作例写真のような自作の車輌をつくることができます。屋根や床下など残りの面のテクスチャーを加工すれば、完成です。

写真からテクスチャーをつくる場合は、撮影条件によって「色調」「明るさ」などが異なってきます。テクスチャーに貼り付ける段階で、なるべく同じような色になるよう、ペイントツール上で「色相」「彩度」などを調整して下さい。

第1回クラウドレイアウトコンテスト開催

鉄道模型シミュレータークラウドのレイアウトコンテストが本日よりスタートしました。応募要項は、下記バナーをクリックして下さい。

みんなで参加するお祭りです

期間中にご投稿いただいた作品がコンテストの対象になります。審査は、クラウドでの人気度=レベルパラメータで決定。プレイヤーは、よいと思った作品をどんどん遊んで下さい。プレイヤーによる人気度がレベルに反映されます。

過去の公開作品もOK

従来のVRMで公開した作品をクラウド向けに変更して、投稿していただいてもかまいません。(旧型センサーを自動センサーに置き換えるなどしてください。)

何度でも更新可能です

一度投稿した作品は、何度でも更新できます。「レベルパラメータ」は、ポイントが蓄積されます。未完成でも早めに公開して、公開期間を長くとっていただくと、レベルが上がりやすくなります。

作品画像をカスタマイズ

モバイル端末のリストに表示されるレイアウト画像は、作品をアピールするための入り口です。Photoshopなどで作成したオリジナル画像を使用することができます。作品のポイントなどをアピールして下さい。

MipMap対応に向けて部品を更新しました

MipMapの導入に向けて、MipMap有効時に問題の生じる「対向式プラットホーム」を更新しました。VRM ONLINEは、ログイン時に自動的に更新されます。VRM5は、アップデートページで配布しています部品更新ツールを実行して下さい。

MipMapは、視点からの距離によって、特別に縮小したテクスチャーを使用します。縮小されたテクスチャーは、内容が省略されているため、状況によっては表示に大きな影響が出ます。対向式プラットホームは、特に影響が大きいため、MipMapでの影響を軽減したモデルを用意しました。

自作車輌紹介:地下鉄15000

自作車輌の紹介です。今回は、地下鉄の車輌、15000系(っぽいもの)です。

丸みを帯びた前面デザインは現代的です。

地下鉄で初めて優等列車が設定された路線です。快速表示が輝いています。

パンタグラフ車のサイドビュー。ラッシュ時の混雑緩和を目的に巨大なワイドドアが採用されています。

この車輌は、鉄道模型シミュレーター会議室の自作車輌スレッドで配布されています。

[12+]ポイント

開発中のリアルなレールのポイントです。

可動部分のトングレール、トングレールの先端にあるフロントロッド、スイッチアジャスタ、トングレールが滑る床板などのディティールを盛り込みました。リードレールとトングレールをそれぞれ別ポリゴンで表現しています。