新発売の「6+」から車両をピックアップしてご紹介します。今回は、20系寝台客車です。
20系寝台客車は、初代あさかぜが当時現存していた古い車両で組成した編成を専用車両で改善するため、新規に製造された形式です。
固定編成の客車で、車体は10系客車と同じ軽量構造を採用し、それまでの国鉄車両とは一線を画する近代的な寝台客車となっています。昭和30年代から昭和40年代の高度成長期を「走るホテル」の名前で駆け抜けていきました。
カニ21-52
ディーゼル発電機を搭載した電源車です。新聞輸送の需要増大に応えるため、荷物室が大幅に拡充されています。発電用の燃料タンクは1基です。
カニ22-52
カニ22-52改
直流電化区間でのパンタグラフ給電に対応した電源車です。通常のディーゼル発電機の他、電動機と発電機を搭載しています。台車は、カニ22専用設計のTR66をはいています。
満載時は64tになったため、線区によっては70km/h以下の速度制限を受けるなど制限が大きく、数年でパンタグラフ給電関連の機器が撤去されています。
ナシ20-1
調理室が完全に電化された食堂車です。インテリアは、メーカー競作で製造され、日本車輌製と日立製でデザインが異なります。待合室を兼ねた従業員休憩室、電話室が設置されています。屋根の一部を樹脂カバーにして、内部にアンテナが設置されています。
ナシ20-24
1968年以降製造の後期型です。17から29が後期型に該当します。電話室の代わりに車販準備室が設置され、窓がありません。