次回アップデータでmipmapを有効にします

現在開発中の「リアルなレール」は、緻密なバラスト表現を実現するために高解像度のテクスチャーを使用します。

高解像度のテクスチャーは、テクスチャーの密度があがり、表現力が増しますが1つだけ問題が生じます。遠方の描画に高解像度テクスチャーを利用すると、視点のわずかなずれによって、テクスチャーの参照位置が異なってきます。結果、遠方になるほど盛大にちらつきが生じます。
これを解決できるmipmap(ミップマップ)を次回アップデータで有効にします。

mipmapの機能自体は、すでにVRMにも組み込まれていますが、テクスチャーの使用量が3割程度増えるという欠点があるため、無効にしていました。VRAMが1GB以上のグラフィックカードが一般的な現状では、この増加は十分吸収できる範囲です。

mipmapの効果を確認するため画像中央付近を等倍でトリミングします。

従来のmipmapが無効な状態です。遠方までピクセルがくっきり表示されていますが、描画する位置によってテクスチャー上の参照位置がずれるため、ピクセルがちらちらします。

mipmapを有効にした状態です。遠方にスムージングがかかり、なめらかな表示になっています。ピクセル単位のちらつきは大幅に抑えられ、見やすい画像になります。