自作車両の製作は、一般的なゲームのMOD(拡張データ)と同様にポリゴンモデルの製作、データの構成という二段階の作業ですすめます。
ポリゴンモデルの製作
ポリゴンモデルの製作には、使い慣れている3Dモデリングツールをご利用いただけます。Maya、3ds Max、Lightwaveなど3Dモデリングツールで車体、台車、車輪、パンタグラフなどの部品を作っていきます。(一般に3Dモデリングツールは、高価なソフトウェアです。初心者の方は、機能面や操作性に制約がありますがフリーソフトなどで始めることをお勧めします。)
ポリゴンの表面には、テクスチャーを張っていきます。テクスチャーは、Photoshop、Fireworksなどのペイント系ツールで製作します。(努力と根性があればWindows付属のペイントでも作れます。)
製作の手順は、普通にポリゴンモデルの製作そのものです。(「ローポリゴン」で検索していただくと多数の事例を参照いただけます。)
車体のポリゴンを作成した状態(3Dツールの画面です)
テクスチャーを貼り付けた状態(3Dツールの画面です)
データの構成
車体や台車、車輪などの部品ができあがりましたら、いよいよ車両データを構成します。自作車両ツールに車両の形式番号、運転台位置、台車などの取り付け位置、それに作成したモデルデータを登録していきます。最後にデータ作成を実行すると自作車両データができあがります。
初心者でも作れますか?
何事にも初めてというのはわからないことだらけです。クラウドの開発では、国際鉄道模型コンベンションにご来場いただいたユーザー様の一部など、数名にお声をかけさせていただき、クローズベータを実施しています。この中で3Dモデリング初心者の方も何名か自作車両を製作しています。ベータ運用の範囲では、初心者の方にとっての製作のハードルは、九割方、3Dモデリングにあると考えられます。
3Dモデリングの第一歩は、ツール選びから始まります。使いやすい、国内のユーザー数が多い(=情報が蓄積されているという利点があります)、ポリゴン用ツールなどの条件がそろっているツールがお勧めできます。最初は、シンプルな操作性のソフトで始めることをお勧めします。ツールのボタンの位置を覚えるだけでも一苦労なのでシンプルなソフトをセレクトしてください。
3Dモデリングは、多くの場合、プリミティブから出発します。プリミティブは、箱、円柱、球体などツールにあらかじめ用意されている部品です。これを伸ばしたり、分割したり、頂点をちょっと移動したりして、形をつくっていきます。ツールのすべての機能を使うことはないので、使う機能だけを確実に習得することが近道です。
※VRM CLOUDは、2/20サービス開始を予定しています。Windowsユーザー向けの機能は、鉄道模型シミュレーター5/ONLINEの拡張機能として提供されます。2/20よりVRM CLOUDのお申し込み受付を開始します。