毎年、ダイヤ改正の節目を前に、新旧交代が進む列車などを重点的に取材しています。モデル化のための資料には、日常の運用シーンがかかせないため、なるべく運行本数が多いうちに実車撮影を行っています。
今回の取材では、サンダーバードへの置き換えがすすむ485系雷鳥を中心に、「今」の各列車の状況を記録しました。
雷鳥編成を構成する各形式のなかでひときわ異彩をはなっているのがパノラマ車のクロ481-2000です。取材では、車両ごとのディティール(窓の形状、床下機器配置、台車、表記類など)を短い停車時間のなかで記録していきます。すばやく、できるだけ多くの記録をとっていきます。
車両は、使用する線区の事情に合わせて改造されることがあります。なかには、形式の中でもごく少数だけしか存在しない希少種があります。写真のクハ481-801は、そうした希少種の1つです。北近畿用に改造された車両で、連結を考慮した簡易式の貫通扉があります。
北近畿から雷鳥に運用変更された現在、1両だけが残存しています。これまでの取材では、撮影していなかった形式で、ラッキーでした。