鉄道模型シミュレーター5/オンラインのアップデータを公開しました。バージョン5.0.6.50になります。
(鉄道模型シミュレーター5については、アップデータの配布ページよりダウンロード、インストールしてください。)
今回は、新アルゴリズムによるビュワーの高速化が主な変更点です。
新アルゴリズムは、従来の単一プロセッサの性能向上ではなく、処理の効率的な分散によって速度向上を目指しています。多数の演算プロセッサによって構成された現行グラフィックチップに適したエンジンになっています。一般的なGeForce GTS 250クラスで、重量級レイアウトの表示速度が数倍にパワーアップします。
アップデータの詳細は続きをご参照ください。
▼ビュワーの高速化
新アルゴリズムによる効率的な並列処理の実現により高速化。GPUの演算プロセッサ数が32以上で効果が現れます。プロセッサ数に応じて性能が向上します。
▼ビュワーのメモリー容量を圧縮
新アルゴリズムのVRAM消費に対応するため、データの圧縮などメモリー使用量の削減を行っています。
▼383系の貫通扉対応
▼キハ20の運転台位置を調整
▼地形ツールのUNDOを修正
▼地形へ設置するときの高度計算を精密化。地形メッシュの中間部分の高度を算出。(従来はメッシュ頂点のみ)
▼後部カメラの追加。推進運転での機関車の視点。
▼地上カメラに散歩機能。地上カメラを散歩可能にすると、カメラと地面との距離を維持したままウォークスルーができます。
▼テンキー、複数キー入力に対応。(キーボードによっては不正確になる場合があります)
▼解像度切り替えのレンダリング解像度問題を修正。
▼解像度リストをまとめました。(周波数は現在の状態を維持します)
▼ビュワー、ワイヤーフレームのタイトルバーにシステムメニューを追加。
(アイコン、クローズボックスが利用できます。最大化は禁止です。)
▼部品キャッシュクリア(VRM ONLINEのみ。詳細はマニュアルを参照してください。)
アイコン化、解像度切り替えについてのご注意
Direct3Dのハードウェア切り替えが発生するため、VRAM、システムメモリーの不足、ハードウェアのエラーなどにより正常に動作しない場合があります。また、リソース復帰後、ハードウェアが原因のデッドロックが発生する場合があります。デッドロック時の動作は不定です。
アイコン化、解像度切り替え時は、リソースが復帰されるまで時間進行を停止しています。
▼これまでにお寄せいただいているご要望について、次回以降のアップデータにて対応を予定しています。
▼今回の新アルゴリズムは、一般的なゲームの数倍のポリゴンを処理するVRMの特性を逆手にとっています。このアルゴリズムはVRAMを消費するため、不足する場合はVRAMの増量を検討してください。(VRAMが不足するとビュワーは正常に動作しなくなります。)
フレームレートが大幅に向上したことにより、大規模レイアウトも作りやすくなりましたが、メモリーの壁が現実問題になりそうです。
512Mバイトを搭載したグラフィックカードの場合、レイアウトコンテストの大規模作品でぎりぎりの状態です。32ビットOSではシステムメモリーも全体的に不足気味になります。
今後、GPUの利用が一般的になってくるとさらにメモリーが不足しそうです。