東海道線全通120周年ヘッドマーク

現在横浜支社管内の東海道線では、全通120周年ヘッドマークを取り付けた編成が走行しています。

e233.jpg

最初に取り付けられたのは、現時点で1本しか存在しないE233系の近郊タイプです。湘南帯を配したシンプルなデザインのヘッドマークです。

e217.jpg

運用上E233と組になるE217系(横須賀線からの転属車)にも取り付けられました。デザインを変えてくるかと思っていましたがE233系と同じでした。

自動センサーで閉塞

安全性を確立する上で最も基本的なルールが閉塞(へいそく)です。ある場所から別の場所までの1区間には、1つの列車のみ許容するというルールです。前の区間に先行列車があれば、後続の列車はその区間に進むことができません。この簡単なルールで衝突を防ぎます。

block_win.gif

自動センサーで閉塞と列車の自動停止を作ります。写真の様に3つのセンサーを使用します。

選択状態の白いセンサーが閉塞の始まりと終わりを表します。グレーのセンサーは、閉塞に列車が存在した場合の自動停止を実行します。

block_dlg1.gif

最初に閉塞左側のセンサーから設定します。左側のセンサーは、閉塞から列車が出て行ったときに動作します。閉塞は、共通ステータスを利用して実現します。閉塞から列車が出て行ったときに、共通ステータス1番の値を1だけ減算します。(status–は、status=status – 1と同じ意味)

 block_dlg2.gif

次に閉塞右側のセンサーを設定します。このセンサーは、列車が閉塞に進入した場合に動作します。共通ステータスの1番の値を1だけ加算します。(status++は、status=status + 1と同じ意味)

共通ステータス1番には、0が最初に入っています。列車の進入を検出すると、status++で1になります。列車が閉塞からでていくと、status–により0になります。結果、共通ステータス1番が、0なら列車は閉塞に存在せず、1なら存在するということになります。

block_dlg3.gif

次に列車を停止するセンサーを設定します。共通ステータス1番の数値が閉塞の状態を表します。閉塞に列車がいるときだけ、停止の動作を行えばよいため、共通ステータスのフィルターに1番が「値が0以外」を指定します。
列車の停止は、「指定距離(mm)で停止」を選択して、停止距離を入力します。閉塞のセンサーより手前で必ず停止する様に距離を設定してください。作例では、20mmで停止しています。

以上で先行列車が閉塞にいるとき、後続列車を自動停止することができます。

blockimg.jpg

VRM ONLINE アップデート

VRM ONLINEのアップデートを実施しました。バージョン5.0.3.33になります。

自動センサー関連のバグを修正しました。スクリプトの名前参照解決、レイヤーパレットの対応などを修正しています。
ログイン時にアップデータが起動しましたら、インストールを行ってください。

自動停止&自動出発

列車を自動的に到着させて、待機していた別の列車を出発させる作例です。

stopwin.gif

下の列車が自動停止すると、上の列車が自動出発するようにします。
最初に停止させる列車側に自動センサーを設置します。

stopcmd.gif

自動センサーを選択、設定ダイアログを表示したら、検出した編成に対する動作を設定します。「指定距離で停止」を選択後、パラメータに距離を入力してください。作例では200mmに設定します。

starttrain.gif

次に自動的に出発させたい列車を選択します。作例ではTRAIN10を自動出発させます。

startcmd.gif

「指定時間経過で出発」を選択して、パラメータに時間を設定します。作例では8000ミリ秒(=8秒)を設定します。

これで設定が終わりました。運転を開始すると、列車の減速開始後8秒でもう1つの列車が出発します。

自動停止と出発の基本的な構造は、このようにシンプルですが、実際のレイアウトではもう一工夫必要です。列車の自動速度調整は、速度と距離は正確に調整されますが調整にかかる時間は不定になります。作例では、8秒だと停止する前に自動的に出発してしまいます。実際にビュワーで停止するまでの時間を計測後、数秒の余裕を加算して設定すると安全です。
また、自動センサーによる自動出発の速度は最高速度の25%になるため、任意の速度に加速するための自動センサーを出発側に追加してください。

遮断機付き踏切作例

crswin.gif

自動センサーを使った遮断機付き踏切の製作をご紹介します。

1:踏切警報機と遮断機を配置します。警報機2個、遮断機2個を配置してください。

2:自動センサーを2個、写真のように踏切区間を挟み込む形で配置します。

3:自動センサーを選択して、設定ダイアログを表示します。ダイアログの動作設定の項目で対象部品を選択します。

select.gif

4:踏切部品を選択したら、部品の動作を選択してください。警報機、遮断機ともに「順方向なら閉じる、逆は開く」を選択します。

cmd.gif

5:同様にすべての警報機、遮断機に対する動作を設定します。下の写真のように設定してください。

setting1.gif

6:もう1つの自動センサーも同様に設定してください。

setting2.gif

7:以上で遮断機付き踏切の設置が完了しました。自動センサーの位置は、実際に走行する列車の編成長、速度にあわせて決めてください。ビュワーで走行テストを行い、踏切が閉まるのが遅れる様であれば、踏切から遠い位置に自動センサーを移動します。

crs4sample.jpg

VRM ONLINE アップデート

VRM ONLINEのアップデートを実施しました。新しいバージョンは、5.0.3.32です。

  • 自動センサーの動作対象部品などの選択ボックスが、複数レイヤーの場合リストアップされないバグを修正しました。
  • スクリプトAutoSpeedCtrl命令の移動計算を旧バージョンに近い形に変更しました。自動センサー、自動出発は、新しい計算式になります。(AutoSpeedCtrlの完了に要する時間は安定性がありません。フレームレートなどによって左右される場合があります。)

N700系Z2、自動センサーを登録しました

n700z2.jpg

大変お待たせしました。N700系Z2編成と自動センサーをVRM ONLINEに登録しました。

N700系Z2編成は、車両数が多いため基本セットと中間セットに分割しています。両セットで16両編成を再現することができます。在来線との比率を重視される場合は1/150スケールを、国際標準を重視される場合は1/160スケールをお求めください。
(写真左が1/160、右が1/150)

自動センサーは、スクリプトを使うことなく多彩な自動機能を実現する部品です。踏切などの設置が簡単になります。