C57は、C55の最終機種をベースに開発された機関車です。非常にスタイルの整ったバランスのとれた設計で、「貴婦人」の愛称で親しまれています。トップナンバーの1号機は、昭和12年に製造され、東北本線など各地で活躍してきました。1961年には土砂崩落事故に巻き込まれ大破しましたが、同年、国鉄長野工場による奇跡的な修復により見事に復活しています。1972年には、お召し牽引機の大役を果たしています。現在は、山口線などで復活SLとして活躍しています。
モデルは、2006年バージョンのC57 1です。貴重な実車の図面からモデルを制作しています。
・ナンバー、サボ類、ヘッドマーク書き換え可能
・ヘッドライト、テールライト点灯可能
■ポリゴンの制約上、一部実車と構造がことなる箇所があります。
■室内灯はありません。
■ロッドは、空気圧縮機などと干渉します。これは、Nゲージスケール(1/150)で設計されているためです。線路幅が9mmのNゲージは、実物換算で1350mmです。実際の国鉄(JR)の在来線は1067mmで、283mmもオーバーになっています。このため、一般的に模型メーカーではNゲージ蒸気機関車のロッドの干渉を防止するため、車体をオーバースケールで設計したり、空気圧縮機などを薄くつくるなどします。
VRMでは、車体、空気圧縮機などは、忠実にスケールダウンしています。ロッドと干渉しますが、仮想空間ゆえに物理的な問題が発生しません。スケールはNゲージですが、TT9スケールなみにすっきりとしたスタイルになっています。