電化区間シーンに重要な架線は、架線柱の設置と架線の敷設の2段階で制作します。架線柱は、単線架線柱と複線以上の架線柱に大きく分かれます。架線柱の設置は配置ツールで、架線の敷設は、架線ツールを使用します。
架線柱の設置
部品パレットから架線柱部品を配置してください。架線柱部品には、水色のジョイントマークがあります。このジョイントに架線を敷設します。ジョイントが線路の中心線を通るように配置します。
単線架線柱の種類
単線架線柱は、長短2種類の支柱形状があります。
A → B → A → B または C → D → C → D
のように1つの線路に対して交互に配置してください。
架線の敷設
架線ツールに切り替えて、架線敷設を選択します。架線柱には、架線専用ジョイントが設定されています。架線をはるときは、架線柱のジョイントから他の架線柱のジョイントまでマウスでドラッグします。
架線は、いくつかの種類があります。表現したい区間にあわせて適切な架線をオプションで選択してください。(シンプルカテナリーは、単線区間などに。コンパウンドカテナリーは、本線などに使用してください。)
※架線は、ストラクチャーとは完全に独立した部品です。このことを利用して、架線柱を架線を張りたい位置に置いて架線を敷設後、架線柱を取り去ることで架線のみの状態にできます。いろいろと応用できます。
※電線は、町中の電柱にはる電力会社電線です。電柱に架線を敷設できます。
※通信電線は、昭和中期までに全国で見られた通信電柱に敷設する電線です。タテ1列分の電線を1回の操作で敷設できます。この電線は、ビュワーで処理する 頂点数が極端に増大します。必要最小限の敷設にとどめてください。また、通信電柱の碍子の間隔が小さいため、敷設時は、表示を拡大してから作業してくださ い。
※電線2は、長さでたるみの大きさがかわります。
※直線は、直線の架線を張ります。
※すでに敷設されている架線の種類を変更するときは、敷設されている架線を撤去して、新しい種類の架線を再度敷設して下さい。
※架線とパンタグラフは、必ずしも接触しません。Nゲージなど多くの鉄道模型は、架線ではなく線路から集電する構造になっています。模型製品では、架線はダミーであるため走行に支障が発生しないよう、意図的にパンタグラフとの距離が離す場合があります。
敷設した架線の削除
架線を削除するときは、マウスで架線をラバーバンドで囲み選択状態にしてから、DELETEキーで削除します。
架線の構造について
実際の鉄道では、車両の振動、カーブ区間でのずれを想定して、架線(トロリー線)が軌道中心から250mmまでの範囲で変位を許容しています。
パンタグラフのスリ板に対して架線は、ある意味ヤスリと同じです。一カ所に集中して接触するとスリ板が、破損してしまいます。これを避けるために、架線を軌道中心に対してジグザグに設置します。このあたりを考慮して、架線を敷設するといっそうリアルになります。
※複線鉄骨架線柱など軌道中心に対して、架線ジョイントをオフセットしている部品があります。
※単線架線柱は、設置時に架線がジグザグになるよう軌道中心からオフセットして配置してください。