天候エミッターの応用

エミッターを広げる

天候エミッターは、視点(=画面)と連動する特殊なエミッターです。エミッターは、現在の表示位置に存在します。天候エミッターは、目に見えませんが、雨や雪を降らせる雲のような存在です。

天候エミッターは、エミッター部品と同様に大きさがあります。

weather
エミッターで設定している範囲を超えて視点が移動すると、図のように雨雲の範囲からはずれるため雨、雪がない状態になります。操作している編成の切り換え、地上カメラの切り換えなどでエミッターの範囲を超えるときは、天候エミッターの大きさを適切なサイズに大きくします。

w_size

設定ダイアログの「平面サイズ」にレイアウトの大きさを入力します。

w_count

エミッターの大きさが広がると、パーティクルの濃度が下がるためパーティクル数を増やします。

w_frame

パーティクル数を増やしたので、フレームあたりの生成数を調整します。10から150の値を実際の表示を見ながら調整してください。(フレーム数が少ないとまばらになります。多すぎると断続的になります。)

これでレイアウトを広範囲にカバーする天候エミッターができあがりました。ただし、レイアウトの末端から末端へ視点が移動する場合は、上記の設定でもエミッターの範囲をこえます。この場合は、次のように天候を司るエミッター部品をレイアウトに配置します。

we_layout

さきほどの天候エミッターと同じ設定を行ったエミッター部品をレイアウト中央部上空に配置してください。エミッター部品を中央部に配置後、オプションで高さをレイアウトの400mm程度上空に設定します。

こうすることでレイアウト全体を覆う単一の天候エミッターが設定できます。この場合、天候エミッターは不要です。

天候を演出する

上記のようなエミッター部品を使った天候の表示は、工夫次第でさらに凝った演出が可能になります。

em2_layout

図のようにレイアウトの地域ごとに複数のエミッター部品を配置します。雪から雨へ車窓がかわるといった演出ができます。エミッターの平面サイズを雪や雨をふらせる範囲に限定します。パーティクル数とフレームを調整して、降雪量を場所によってかえてください。

次のようなシーンが工夫できます。

  • 平野部は雨、山間部は雪
  • トンネルを抜けるとそこは雪国
  • 山間部へ列車が進むと雪が吹雪いてきた
  • 局地的な雨(天気雨など)
カテゴリー: 応用テクニック パーマリンク