自動センサーのダイアログ

設定ダイアログを表示するには、自動センサーのみ選択状態にして、ポップアップメニューから設定ダイアログを開いてください。

自動センサーダイアログは、基本設定、フィルター、動作設定、共通ステータスの各項目に分かれています。

基本設定では、検出ベクトルの長さなどを設定します。後方台車の検出は、チェックすると編成最後尾の台車で検出します。

フィルターは、センサーが反応する条件を設定します。通常は、通過するすべての編成に反応します。特定の編成に反応させる場合は、ここで列車を選択してください。「種別0」から「種別7」を選択すると、編成エディターで設定した種別コードで反応させることができます。たとえば、種別0を特急、種別1を各駅停車と見なすことで特急に対する動作と各駅停車に対する動作をそれぞれ設定できます。
アクティブな編成は、通過した編成が操作対象だった場合に反応します。

共通ステータス、編成ステータスに設定されている数値とパラメータを比較して、実行するか設定することができます。1度だけ実行する自動センサーなど、より複雑な条件で動作させることができます。

フィルターに設定された条件をすべて満たした場合、下記の動作、ステータスに対する演算が実行されます。

センサーが検出したときに行う動作を設定します。1つのセンサーで最大6種類の動作を設定できます。

横1列が1つの動作になります。動作対象、動作の内容、パラメータ、開始時間を設定します。
動作対象は、検出した列車または、現在レイアウト上に存在する動作を設定可能な部品から選択します。選択した部品によって、設定できる動作内容が異なります。
動作によっては、パラメータが必要になります。パラメータには数値を入力します。時間が必要なパラメータは、ミリ秒(1000=1秒)単位で入力します。距離が必要なパラメータは、ミリメートル単位で入力します。

開始時間は、センサーが列車を検出してから、動作を行うまでの時間です。ミリ秒単位で入力します。0の場合は、センサー検出時に動作が実行されます。
(開始時間の注意点は、下の特記を参照してください。)

対象 動作 パラメータ
踏切 順方向なら開く、逆は閉じる
踏切 方向表示を設定 表示設定
信号機 信号機#0を進行表示
信号機 信号機#0を停止表示
信号機 信号機#0を警戒表示
信号機 信号機#0を注意表示
信号機 信号機#0を減速表示
信号機 信号機#0を抑速表示
信号機 信号機#0を指定状態に 設定値
信号機 信号機#1を指定状態に 設定値
信号機 信号機#2を指定状態に 設定値
編成 指定距離(mm)で停止 距離
編成 指定距離(mm)で速度半分に 距離
編成 指定距離(mm)で速度を2倍に 距離
編成 指定距離(mm)で最高速度に 距離
編成 指定距離(mm)で最高速度の10% 距離
編成 指定距離(mm)で最高速度の25% 距離
編成 指定距離(mm)で最高速度の50% 距離
編成 指定距離(mm)で最高速度の75% 距離
編成 100mmで指定速度に 速度
編成 300mmで指定速度に 速度
編成 500mmで指定速度に 速度
編成 1000mmで指定速度に 速度
編成 2000mmで指定速度に 速度
編成 指定速度を超えたら減速(距離200mm) 速度
編成 指定距離(mm)で25km/hに 距離
編成 指定距離(mm)で50km/hに 距離
編成 指定距離(mm)で75km/hに 距離
編成 指定距離(mm)で90km/hに 距離
編成 指定距離(mm)で110km/hに 距離
編成 指定距離(mm)で160km/hに 距離
編成 指定距離(mm)で230km/hに 距離
編成 前方ポイントの切り換え(直進)
編成 前方ポイントの切り換え(分岐1)
編成 前方ポイントの切り換え(分岐2)
編成 進行方向を反転
編成 指定時間経過で出発 時間
編成 指定時間経過で反転出発 時間
編成 警笛+指定時間経過で出発 時間
編成 解放+指定時間経過で出発 時間
編成 指定時刻に出発
(ビュワー起動時からの経過時間を指定してください)
時間
編成 指定両目で切り離し(2両目以上) 位置
編成 操作対象にする
編成 警笛を鳴らす
編成 種別コードを設定 種別コード
編成 分割編成で指定自動センサー呼び出し 自動センサーの部品ID
編成 検出編成で指定自動センサー呼び出し 自動センサーの部品ID
編成 編成連結時に自動センサー呼び出し 自動センサーの部品ID
編成 蓄積されている命令をクリア
編成 速度を即時設定する 速度
編成 速度範囲の下限を設定する 速度
編成 速度範囲の下限を解除する
編成 速度範囲の上限を設定する 速度
編成 速度範囲の上限を解除する
編成 振り子を許可する
編成 振り子を禁止する
ポイント 切り換え(直進)
ポイント 切り換え(分岐1)
ポイント 切り換え(分岐2)
ポイント 順次切り替え
音源 両方向で再生
音源 両方向で停止
音源 再生
音源 停止
地上カメラ 対象カメラに切り換え
地上カメラ フィルター標準(全列車対象)に設定
地上カメラ フィルター列車番号に設定
地上カメラ フィルター列車種別に設定
地上カメラ フィルター列車IDに設定
地上カメラ フィルター全列車拒否
モーションパス モーション開始
モーションパス モーション停止
ターンテーブル 転車台を指定番号に 位置
編成 指定statusが0以外で自動停止&自動出発 共通ステータス番号
編成 指定statusの値で種別コードを設定 共通ステータス番号
編成 指定statusに種別コードを取得 共通ステータス番号
編成 指定statusに編成IDを取得 共通ステータス番号
編成 ライト点灯
編成 ライト消灯
編成 入換表示点灯
編成 入換表示消灯
編成 室内灯点灯
編成 室内灯消灯
編成 パンタグラフ上昇
編成 パンタグラフ降下
編成 編成statusに0をセット 編成ステータス番号
編成 編成statusに1をセット 編成ステータス番号
編成 編成statusを+1 編成ステータス番号
編成 編成statusを-1 編成ステータス番号
編成 編成statusが0以外なら自動停止&出発 編成ステータス番号
編成 編成statusを表示(DEBUG用) 編成ステータス番号
エミッター パーティクル生成開始
エミッター パーティクル生成停止
エミッター パーティクル生成
システム 指定した共通ステータスに0をセット 共通ステータス番号
システム 指定した共通ステータスに1をセット 共通ステータス番号
システム 指定した共通ステータスを反転 共通ステータス番号
システム 指定した共通ステータスを+1 共通ステータス番号
システム 指定した共通ステータスを-1 共通ステータス番号
システム 指定した共通ステータスを表示(DEBUG用) 共通ステータス番号
システム 天候のパーティクル生成開始
システム 天候のパーティクル生成停止
システム 天候のパーティクル生成
システム グループ番号が同じ踏切/ホームドアを開閉 踏切グループ番号
システム グループ番号が同じ踏切/ホームドアを開閉(逆) 踏切グループ番号
システム 踏切区間(グループ番号)の自動開閉制御 踏切グループ番号

※2灯式信号機の場合は、進行と停止。3灯式信号機の場合は、進行と注意、停止を設定してください。
※信号機は、1つの部品に複数個搭載されている場合があります。この場合は、信号機#1、#2を利用してください。
※指定時間経過で出発した場合は、200mmで最高速度の25%になります。任意の速度に引き上げる場合は、出発したあとに指定速度に引き上げる動作を設定して下さい。(開始時間を再出発したあとの時間に設定してください。)
※時間をパラメータに設定する場合、開始時間の時点で命令が開始され、そこからパラメータに指定した時間が経過した時点で規定の動作を実行します。
※指定距離は、5000mmが上限です。
※踏切の方向表示は、0=表示なし、1=方向1、2=方向2、3=方向1+方向2です。
※モーションパスを操作する場合は、モーションパスの設定ダイアログで起動時にスタートしないようにしてください。
※ターンテーブルは回転方向が1方向です。TOMIXターンテーブルの位置番号は、0から23の数値で指定します。

※命令は1つの部品に対して32個までストアされます。複数のセンサーで多数の命令をストアすることができます。ただし、システムによって命令を生成する場合があるため、実際に設定できる個数は32個より少なくなる場合があります。命令が実行されると、ストアされている命令が1つ減ります。
※速度調整など動作に時間を必要とする命令は、最後に実行された命令が有効になります。命令動作中に同系統(速度の変更など)の命令を実行した場合、動作は不定です。
※方向に依存する命令は、自動センサーが検出した時点の方向状態で実行されます。命令の実行時点での状態ではありません。
※命令の開始時間の精度は、フレームレートとWindowsの時間に依存します。
たとえば、60FPSの場合、1フレームに1000ms/60frame = 約16msの時間がかかります。また、Windowsの時間はミリ秒レベルでは不安定なため、60FPSでも常に16msにはなりません。ある程度時間的な余裕(1フレームの数倍)を考慮して時間間隔を設定してください。
※開始時間にあまり長い時間を設定すると、フレームレートのばらつきから車両が想定外の位置で命令が実行される可能性があります。なるべくセンサー検出から時間が経過しないようにしてください。
※同一時間に実行される命令の実行順序は決定されていません。実行順序が重要な場合は、十分な間隔をあけてください。
※反転のように停止した状態で実行する必要がある命令は、停止命令を実行後、完全に停止してから実行するように時間を設定してください。
※ライト設定、入れ換え表示灯設定は、編成の先頭車と最後尾が対象になります。室内灯は編成のすべての車両を変更します。
※編成IDはシステムが設定する0以外の一意の数値です。
※パーティクルは自動的な生成の停止、開始を操作できます。生成されるタイミングは、エミッタの設定値によります。すぐに生成する場合は、生成命令を使用してください。
※共通ステータスを操作する命令は、一連の動作が完了した合図などに使用します。また、共通ステータスの現在の値をデバッグ目的で表示するために使用します。
※「指定時刻に出発」は、ビュワーの起動時からの経過時間をパラメータ指定します。指定された時刻をすぎて命令が実行された場合、命令はスキップされます。

※他の自動センサーを呼び出す場合は、再帰的な構造にならないよう注意してください。
※地上カメラのフィルターは、自動センサーを通過した列車の情報で設定されます。たとえば、列車IDでフィルターした場合、通過列車の列車IDが地上カメラのフィルター値に設定されます。
※編成連結時の自動センサー呼び出しは、これから連結しようとしている編成に状態を設定します。連結する編成、される編成のいずれにも設定できます。連結後、残存編成を検出編成として自動センサーを呼び出します。

※VRMCLOUDでは、一部命令は実行されません。

共通ステータス

共通ステータスは、レイアウト全体の状態を数値で保存するための領域です。1番から1023番までの記憶領域が使用できます。共通ステータスを利用することでフラグやカウンタを利用した閉塞制御など複雑な自動処理が可能になります。
横1列が一組の設定になっています。左から共通ステータス番号(1から1023)、演算、パラメータです。

共通ステータスを使った閉塞制御は、「自動センサー:閉塞」を参照してください。

編成ステータスは、編成ごとに用意されている数値を保存する領域です。1番から15番の記憶領域が使用できます。

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