地形ファイル

地形の保存と再生

地形データをファイルに保存、再生することができます。VRM4形式の地形ファイル方式と、汎用的なビットマップ画像を利用した方式の2種類があります。完全な地形情報をやりとりする場合はVRM4形式を、ほかの地形ソフトのデータを読み込む場合などはビットマップ画像方式を利用してください。

レイアウトメニューの地形ファイルを選択すると、地形ファイルのダイアログが表示されます。

VRM4形式地形ファイル

VRM4の内部形式と同じフォーマットの地形ファイルです。ファイルを経由して、地形のコピペもできます。

 

地形ファイルの保存

地形ファイルダイアログから「地形ファイルの保存」を選択してください。

保存する範囲をマウスでドラッグしながら指定してください。または、X,Zの各数値を入力してください。(座標はミリ単位です。)
OKボタンで保存します。

 

地形ファイルの再生

地形ファイルダイアログから「地形ファイルの保存」を選択してください。

地形ファイルの大きさをあらわす赤い枠が表示されます。マウスで位置を指定してください。読み込み時に範囲を設定したり、高さを変更することができます。それぞれ、チェックマークをつけた項目が有効になります。

オフセット:地形データを垂直方向に上下させます。ミリ単位で指定できます。
下限:設定した高度より下の高さを読み込みません。
上限:設定した高度より上の高さを読み込みません。

重要!!地形ファイルはUNDOに対応していません。

 

VRM4地形ファイルの仕様について

VRM4形式の地形ファイルは、内部データと同様な仕様になっています。ファイルの仕様は、以下の通りになります。変換ツールの制作などにご利用ください。

ヘッダ部

char ascii_text[8]; //”vrm4lnd” + ZERO
long dx;                //メッシュ単位でサイズ 1メッシュ=20mm
long dy;
long reserved[2];   //予約領域 0で埋める

データ部

short mesh[dx*dy]; //地形高度
char map[dx*dy];    //テクスチャー

地形高度は、固定小数点方式です。3ビットシフトしています。(-2000<<3)が最小値、(2000<<3)が最大値です。

テクスチャーは、テクスチャー番号が記録されています。テクスチャー番号は、0-63の数値です。-1の場合は、地形にトンネル用の穴があきます。(※これ以外の数値を設定しないでください。システムで予約しています。)テクスチャーのビットマップは、ファイルに含まれません。

 

ビットマップ地形ファイル

ビットマップ地形ファイルは、ほかの地形ソフトからデータを読み込むために使用します。地形ソフトの多くは、地形情報をビットマップ画像の色の濃淡として出力する機能があります。読み込むためには、画像編集ソフトで多少手直しが必要ですが、適切なツールを組み合わせることで国土地理院の地形情報をレイアウトに利用できるなど応用範囲が広がります。
ビットマップ(BMP形式)を地形データとして読み込みます。1ピクセル=1地形メッシュ(=20ミリ)になります。RGB24ビットのビットマップ画像を使用します。RGB24ビットの画像データは、R,G,Bの各成分が8ビット、つまり0から255の256段階を表現できます。B成分をプラス高度、G成分をマイナス高度として読み込みます。

Step 1

地形を扱うソフトウェアなどで地形の高度情報をビットマップに書き出します。(国土地理院の地形データを変換できるソフトを使うといいでしょう)

Step 2

フォトショップなどペイント系ツールで、ビットマップを整えます。

Step 3

ペイント系ツールで調整が終わったビットマップを読み込みます。地形ツールの「地形を再生」で読み込みます。仮の線路と編成を配置して、ビュワーで表示してください。地形がイメージにあわなければ、2の工程にもどって作業します。

 

地形のリサイズ

鉄道模型シミュレーターの地形ファイルは、1単位が実スケールで3000ミリになります。ビットマップの1ピクセルが3メートルになるように、地形データを拡大縮小します。

 

明るさ、コントラストの調整

通常、地形ツールで生成したビットマップは、このままの形で読み込むと高さが大きくなりすぎます。これを避けるために、色成分の範囲を狭めたり(=コントラストを下げる)、画像自体の明るさを落としたりして調整します。

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