自動センサーで分割した編成を制御する作例です。編成を分割後、分割元になった編成と分割後の編成を制御します。さらに再度連結して、運転を再開します。
作例では、4つの自動センサーを用意しました。黄色センサーは、進行してきた編成を分割します。分割時に新しく生成された編成の制御は、緑色のセンサーが担当します。水色のセンサーは、分割元になった編成の切り離し後の動作を担当します。
オレンジのセンサーは、新しい編成を識別して、新編成にだけ反応します。
それぞれのセンサーの設定は次のようになります。
分割を担当する黄色センサーの設定です。フィルターは、すべての編成を受け入れますが、切り離しは一度だけ行うため、共通ステータス番号2が0のときだけ実行します。
編成を切り離し後、切り離された編成を制御するため、ID=11の自動センサーを呼び出します。共通ステータス番号2に1をセットして、この自動センサーが2度動作しないようにします。(値が0ではなくなるため、フィルターではねられるようになります。)
最後に残った分割元の編成を制御するため、ID=22の自動センサーを呼び出します。
切り離した編成を制御する緑色のセンサーです。このセンサーは、線路の上には置かないでください。
最初に、切り離した編成に不要な動作が残っていると、予期しない動作の原因になるためクリアします。
次に、切り離しによってできた編成であることを識別するため、種別コードを1にします。編成の初期状態は、種別0になっているため、種別1にすることで元編成と違うということがわかります。
作例では、元編成を先発で出発させているため、後発になります。20秒後に出発するように設定します。(後で連結するため、速度は10にしています。)
元編成の制御を担当するセンサーです。このセンサーも線路には配置しません。
出発とある程度進んだところで停止させています。後発の編成が、あとから出発、連結してくるため、連結後の動作もここで設定します。止まっている編成に後から来た編成が吸収されます。最終的に残る、この編成に連結後の動作を設定します。
70秒後と余裕をみて、作例では進行方向の反転と出発を設定しています。
オレンジのセンサーは、おまけです。切り離された編成を自動センサーで識別する例になっています。切り離された編成は、緑色のセンサーで種別1に変更されています。フィルター条件を種別1にすることで、切り離した編成に対する動作を設定できます。
この作例のように、複数のセンサーに動作を振り分け、フィルターを設定することで、かなり複雑な制御をつくることができます。