トランジスタコントローラー

一般的な鉄道模型では、ボリュームで直流電圧を制御するコントローラーとノッチオフによる惰性走行をエミュレートしたトランジスタコントローラーがあります。(※通称トラコン。VRMでは伝統的な名称を用いていますが、現代のコントローラーは通常タイプもトランジスタを使用しています。)
バージョン5.0.5.40より操作方法が一新されました。

通常コントローラーとトラコンの切替は、F7キーを押してください。

トラコンは、ワンハンドルタイプの操作系を想定しています。キーでハンドルを奥に倒してノッチを下げます。キーでハンドルを手前に倒してノッチをあげます。
ノッチは、0位置でノッチオフです。マイナス側のノッチは、ブレーキ。プラス側は、加速します。
0ノッチは、惰性走行になります。徐々に速度が低下します。
1ノッチは、実際の電車のように起動しますが、加速しません。起動している状態になるため0ノッチより減速します。

ノッチには、定格速度が設定されています。ノッチをあげた場合、定格速度まで一定の加速ですすみ、定格速度を超えると加速が徐々に弱くなります。均衡速度になると、速度が一定します。

ノッチごとに定格速度、均衡速度が異なります。いずれのノッチも定格までの加速度は、同じです。(※実際の車輌は、制御方式の組み合わせにより加速度が異なります。)列車を出発する場合は、速度制限がない限りは定格速度が最も大きい最終ノッチまで一気に入れます。速度を落とす場合は、ノッチを下げて現在の速度より遅い均衡速度にします。


VRMでのノッチと加速度のグラフ
※簡略化したグラフです。加速度は、複数の要因から決定されるため、走行時の加速は異なります。

 

トラコンについての注意

※物理計算はサポートしていません。実際の鉄道模型と同じように電圧曲線を擬似的につくりだして、見かけ上速度制御を行っています。実際の鉄道とは動作が異なります。
※実際の鉄道では、ノッチ段数は形式によって異なります。スクリプトで段数を変更できます。
※定格速度、均衡速度は、ノッチ段数と最高速度から標準値を自動的に設定します。形式による特性を組み込む場合はスクリプトを使用してください。
※最終ノッチの均衡速度は、最高速度を上回りますが、速度は最高速度以上には上がりません。
※列車を進行させるには2ノッチ以上に入れてください。

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