フィーダーは、極性試験に使用する特殊な部品です。線路(ポイントなど特殊線路をのぞく)に重ねて配置することで、走行電流の供給位置を指定できます。この部品は、ビュワーには表示されません。
トミックスの線路は、中央部にフィーダーの差し込み口があります。レイアウターでフィーダーを設置するときは、同様に中央付近に配置してください。
■極性試験は、レイアウトに設定したフィーダーを起点とする電流を検査します。極性の不一致が原因となるショートの可能性と、異なるフィーダーが同一電流区間に存在する可能性を調べます。この検査は、VRMを使用して模型レイアウトの設計を行う場合にのみご利用ください。VRM単体で利用される場合は、線路に電流がながれていないため、極性をテストする必要はありません。
この検査は、すべての条件を完全に調査できることを保証していません。また、模型製品の電気仕様を完全にシミュレートするものではありません。実際のレイアウトに電流を流す前にかならずショートしないか最終確認してください。ショートした場合、故障、火災など重大な問題を引き起こす可能性があります。
■フィーダーを差し込む向きについては、検査に反映しません。フィーダー間の極性一致は、実際に配線する段階で適切に行ってください。ショートする主な要因は、リバース線、複線の渡り線です。これらは適切なギャップ(電気的な絶縁)を設定する必要があります。ポイントのギャップスイッチ、ギャップレールを適切に使用してください。
■Yポイントは完全選択式ポイントです。完全選択式ポイントの動作については、模型製品の取扱説明書をご覧ください。VRMでは、完全選択式ポイントとして電流の回路を評価します。
■ダブルスリップポイントの模型製品は、切り替え方向に応じて電流の回路が適切に変化します。VRMの極性試験では、曲線側に開通している状態のみ評価します。直線側に開通している状態については、実際に模型レイアウトを作成する段階で回路構成をチェックしてください。
■ターンテーブルは、回路評価の対象外です。本線方向から電流は、ターンテーブルで調査を打ち切ります。ターンテーブルに接続されている線路については、模型レイアウト作成時にチェックしてください。
■非選択式ポイント(分岐にも常時通電するタイプ)は、回路構成によっては検証することができません。